【身内ネタ】アドベントカレンダーの説明を始めます

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※身内ネタ+ハイコンテクストです。特に身内ネタ部分に関しては、このあたりをまんべんなく知っていないとなんも面白くないと思います……。あとめがねさんとちくわさんのリプライとか。それでも読んでみようかな、というかただけお進みください。

 

ちくわ『アドベントカレンダーはめくれても、オフトゥンだけはめくらせるまい』(2015/12/1)
http://fishpastory.blog.fc2.com/blog-entry-157.html

ちくわ『おひさしぶりです』(2016/12/1)
http://fishpastory.blog.fc2.com/blog-entry-159.html
千代恋あめ『過去の追想帰路』
http://ncode.syosetu.com/n0384dr/

青砥みつ『まどろみ、昨日の晩のこと』
http://aotoh.hatenablog.com/entry/2016/12/02/010829
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 夢はいつもそれが夢であることをはぐらかしながら終わってゆく。
 シュークリームの夢、いや、夢のシュークリーム。そんな形容問題はこっちにとっちゃどっちだっていいんだけれど、黒電話はみずからのあいもかわらぬ反復性(Re:)に絶望して、発狂して、スティーブジョブズに飯をおごれ(Buy me a dinner!!)と脅迫したという。かわいいなあ。
 ちょっと死んじゃって来れないとか言い始めたら抜きのジョブズの代わりにきたウォズニャックがサジェストした黒毛和牛上塩タン焼340円の半額セールに泳がされ、〈客観的オフトゥン〉は、知らず識らずのうちにその定義を塗り替えられた。とどのつまり、喉のつまり、つまりつまられ目が覚めた頃には〈主観的オフトゥン〉になってしまっていた。主観的オフトゥンになったということは、だれにもその限界を定めることができなくなったということである。

 

 ぼくはずっとどこまでもオフトゥンだ!

 

 やれやれ、そのメリットとデメリットを語ってあげようと思ったのだが、早合点は人類の十八番だったね。わけがわからないよ。たしかに宇宙的な規模から考えて、君はずっとオフトゥンで、それはレトリカルな意味においても、スピリチュアルな意味においても、リリカルな意味においても、マジカルな意味においても、0日目に完売しながらラブであり続けることなんだ。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、泣かせちゃあダメなんだってよ。できるかな、できるよ、そう、アイヒョーンならね。
 ドラえもんのように、あるいはドラミちゃんのような手つきでポケットという名の宇宙から取り出したアイヒョーン4Sでエクレアの正式な発音を調べていた、そのとき……

 

 オフトゥンがひっぺがされた!!!

 

ぼく「わー!オフトゥンがああああ!」
??「いや、最初から布団はだけてましたよ」

 

 ここまでのお膳立てが完全に台無ッシングである。青じそドレッシングをかけてしまってサラダよりも極悪なニュアンスで台無しでございますでありんす。
 吉原のサザエさんも悪くないねえ、なんて言ってたのは、むかし家庭教師をしたりされたりしていた八丁目のオールウェイズの竹下くんで、元総理はいつでも黒電話に対応していたから、ピノキオの鼻が伸びたらしいよ、明日が待ってるその方向に向かってね。
 それで、このあいだ吉原のソープで、AV女優が逮捕されてさ、職業安定法なんて法律があるのを知って、一気に法律家になった気分。アルコール度数の低いお酒で酔ったときみたいに、なんだか効率がよいなあなんて、さやかちゃんもそう思うんだね。
 おっといかん、まだ夢を見ているようだ。超ロジカル!な思考でもって、客人の相手をせねばなるまい。まずはツッコミを入れるぞ。ぼくのツッコミまで五秒前、四、三、二……。

 

ぼく「寝るときは掛けてたから、ここはオフトゥンがひっぺがされた設定でいいじゃん」
??「はあ」
ぼく「なんで無気力なんだろう」
??「それよりシー•アル•ユエですよ」
ぼく「ディッツェンバじゃなくて、中国語もできるの?」
??「『中国語 12月 読み方』で調べたら出ました」
 (どうやらかなりのインターネッツ的な深手を負った現代っ子のようだな……)
ぼく「確認なんだけどさ、君は、ちくわさんのとこの」
??「はい、改めましてこんばんは。昼に見てるひとはこんにちは」
ぼく「ひとむかしまえのブログ文化をこんなところで復興しなくていいよ」
??「要らないことまですぐに注釈を入れたがるというのは本当だったんですね」
ぼく「みんなぼくの悪口を蛇口をひねるような勢いで陰口しすぎだろ……だいたい予想はつくけどさ、だれが言ってたの?」
??「原口と江口と西口と東南口と新南口と京王安田口とサザンテラス口と」
ぼく「後半が新宿の迷いやすい改札口ランキングみたいになってるよ!」
??「今日はアドベントカレンダーの説明をしにきました」
ぼく「渾身の例えツッコミは無視ですか」
??「ああ、えっと、漢字の『ロ』がいっぱいですね」
ぼく「それはカタカナの『ロ』だよ!」

 

 校正ガールをかかさず観ているぼくは、校正の能力を高めていた。

 

??「ロって口じゃないんですか」
ぼく「口ロロっていうアーティストがいるだろう」
??「演劇ネタはもう飽きました」
ぼく「さじ加減が独特だな」

 

 やれやれだっぜ。
 対インドスリランカ有機生命体インドスリランカコンタクト用ヒューマノイドインターフェイスなのか、こいつは。

 

ぼく「しかも説明ったって、もうだいたいみんなわかってるんじゃないかな。それこそ昨日はちくわさんのところに派遣されたわけだろう」
??「何度だって説明するんですよ」
ぼく「なにそれめんどくさいなあ」
??「当たり前のことを何度も何度もおなじように説明することの困難さというのは……」
ぼく「やめろやめろ! 一年前のブログの記事を出すんじゃない! インターネットアーカイブに残っているからってリンクを貼り付けるんじゃない!」
??「……貼りませんよ?」
ぼく「……ハリマセニョリータ?」

 

 若干の無頼な沈黙。たぶん3秒。不安換算にして15秒。

 

??「私は世界の破壊者です」
ぼく「知ってるよ、昨日読んだし」
??「ブログあれ」
ぼく「ブログがあった?」
??「さてブログがあったのは何日目でしょう」
ぼく「インターネットの黎明期だから、二日目あたりかな」
??「いえ、269でブログなので269日目です」
ぼく「わりと年末かよ! そんな答えはブロック!」

 

 沈黙あれ、沈黙があった。たぶん270日目あたりなんだろうな。ダジャレを言わなきゃよかった。

 

??「場も静まったところで、そろそろアドベントカレンダーの説明をさせていただきます」
ぼく「いいけどその前にオフトゥンの攻防のくだりやりたいから、オフトゥン入ってもいい?」
??「メタ発言しないでください! なんのための対話形式なんですか!」
ぼく「そういうのをキャンプって言うんだよ。スーザンソンタグを読もうな」
??「これだからペダンティズムは嫌いなんですよ……って言ってました」
ぼく「またかよ、西口が?」
??「いえ、新南口が」
ぼく「ぼくの友だちはルミネとバスタかじゃねえ!」
??「やめてくださいよ、あたかも友だちいるみたいなほのめかし。食事の画像をSNSにアップするとき向かいの女性の手元を写りこませる男性ぐらい気持ち悪いですよ」
ぼく「くっ…殺せ!」
??「くやしいけど…時間がない!」
ぼく「いやそこは、感じちゃう、でしょう」
??「いや、時間がないんですって」

 

 塩対応。そういえばアーカーベー48の握手会は、個別10秒、全国3秒だとか言ってたな、西口のやつ。新南口じゃないほう。
 ディッツェンバだの、アーカーベーだの、ムリムリッヒケイトだの、ドイツ語が飛び交う変な場だ。あれ、最後のやつはまだ言ってなかったっけ。
 仕方ない。

 

ぼく「終わりかたがわからなくてムリムリッヒケイトになったので、ここで終わります」
??「え、ちょ、おま」
 (やっぱりすこし古いなあ……)
ぼく「なに、時間ないんでしょう。ソードマスタータケルになるけどいいの?」
??「俺達の戦いはこれからだ……じゃないんですよ!」
ぼく「打ち切りなら仕方ない、読者がいなければ消える、そういう脆い世界なのさ」
??「じゃあこれからは脆くないほうの非世界でやりましょう」
ぼく「こんな最後にハイデッガーでっか」
??「だれにゆうてんねん、ええかげんにせえや」
ぼく「どうもありがとうございました」

 

 ようやく話が終わり、ぼくはオフ……

 

??「トゥンに戻らないでください」

 

 ひどい。

 

??「長いって言われちゃいますよ」

 

 だれにだろう。

 

??「布団のくだり長いって、改めて注意されますよ」

 

 そんな光景を、昨日……。

 

ぼく「明日ぼくは昨日のめがねさんに叱られる」
??「そんな映画みたくありません」
ぼく「そりゃあぼくだって穏便に生きたいね」
??「じゃあ布団のくだりはおわります」
ぼく「おーわーりーまーす」
??「アドベントカレンダーの説明を始めます」
ぼく「はーじーめーまーす」
??「アドベントカレンダーというのは」
ぼく「オフトゥンのことです」
??「あーあ、やっちゃいましたね。ふざけちゃいましたね」
ぼく「猫又に怒られちゃうかな」
??「さらに絡めてくるのやめてください」
ぼく「広げたままのデイベッドにはオフトゥンが必要です」
??「だから猫又は夏祭りのあとに消えちゃったんですか」

 

 なんでだろう、とても息が合う。
 ああ、習ったなあ。目的に向かっていく明るいキャラと、目的意識の低いキャラを出すと、物語に推進力が生まれるんだってね。ぼくは『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒキョンを思い出すよ。やれやれ。

 

??「さっがーれ」
ぼく「さがってますよ」
??「さかってるの間違いじゃないですか」
ぼく「なにかとさかんな時期だからね」
??「さかなと言えば、もうひとりいましたよね」
ぼく「ああ、あの妖怪恋愛女。最近ぼくの周りみんな恋愛うまくいってないらしい。これって妖怪の仕業じゃないの」
??「ははは、いろんなところに現れて、恋路を阻む生き物なんているわけがぁ(笑)」
ぼく「おやすみ」

 

 こいつは、そのあとなにかを言ったような気もしたが、その声が実際の声なのか、夢のなかの音声なのか、ぼくははっきりと判別することができなかった。感覚の鈍くさい世界に這入りこんで、ぼくは永遠のときを歩んだ。これって妖怪の仕業じゃないの。そう、すべては、妖怪の仕業です。可哀想に。